denken

匿名の宛先

宛先を隠して言葉を書くこと。 過剰な隠ぺいは、書かれた内容が誰か特定の他者を意識している限り、また意識が垣間見える書き方をとる限り、隠ぺいとしてはまったく機能せず、かつ、<宛先を隠ぺいしているということ>のみが書かれたものから受け取りうる意…

現実の中に住んでいる

こんなことを言うのはあんまりオカシイ(頭も気持ちも)ので、論文には載せられない。 論理の妥当性を疑ったり、正しいことなんてない、と言ってしまえるのは、足し算や引き算をするときに計算間違いをする程度の不確実性が、そのことにあるからでしかないの…

同じ

体のない存在があり、その存在は声だけなのだとする。彼(おそらく低い声なのだ)は、体がないにもかかわらず、彼として同定されるだろう。彼は目に見えず、他の人からは存在するかどうかもわからないのだとしても、私にとっては、あからさまに存在する。存…

様相

どうも、クリプキは様相を純粋に形式的(この言い方はまったく不正確ですが)だと考えているふしがある。てかたぶんそう。意味(つか解釈)と切り離して、様相を考えてる。様相は意味しない。それは、なんというか、公式なのだ。そこに当てはめれば、全部必…

問いが問題をつくる

問い方が、答えを要請する(形作る)ので、問い方に気を付けなくてはならない。つか、問い方がすべてというか。そこがせんす。

直接性

操作からの直接性って、蓋然性をあげる一つの指標であるように思う。 だが直接ってどういうことなんだろ。何も介さない(解釈とかを)、ということでしか今のところ了解できない。そも、積極的に了解できないということなんだろか。

世界一よくわからない同じの説明

もうここ最近ずっと同じってことについて考えてる。同じってなんなのか。一体何が同じなのか。何と何が同じなのか。何のどこが同じなのか。どんな何が同じなのか。さあ大変。大変なのは人によって言ってることが違う。そんなことは哲学ではしごく当たり前で…

指示とか名指しとか

クリプキ-グッドマンラインって繋がらないですかねぇ。けっこう近いこと言ってると思うんだけどなぁ。(規則のパラドクス以外でも。)っていうと、またいい加減なことを言いくさって、とその方面から怒られるなぁ。ごめんなさい。先にあやまっとくです。あー…

本能的に笑う

錯視と小林賢太郎の笑いの類似について考えていて(暇人)思いついたのですが。 つーかいい加減こういう話も言い尽くされた感じなので偉そうに書くことじゃないとも思うわけですが。 すいません。分解するのが大好きなもので(その割にいつも分解しきれない…

死ぬ

死ぬことに対する圧倒的な恐怖は、幼い頃から断続的に訪れる感覚のうちの一つで、私はその感覚が嫌いではない。 確かに恐ろしいのだが、生きているということを鮮明に意識させてくれるという意味では、悪くないのではないかと思う。 死ぬことへの恐怖には様…

 名指しと必然性

目下のところ、クリプキの『名指しと必然性』である。 まだ第2講義のあたりでうろうろしている。迷走している。 問題となったのは、私たちは《どこから》この話を見ているのか、ということだ。 クリプキが現実の対象から可能世界を出発させるとき、私たちは…

同じの正体

論理学の本を読んでいたらこんなふうに書いてあった(上述の戸田山さんの本だけではありません): 同一性にはふたつの性質があって、 そのものがそのものであること(反射性)a=a そのものを別のものと取り替えても全体は変わらないこと(代入可能性)((a=b…

同じってこと、+α

そもそもなんで「同じもの」のことをメモしたのかと言うと、世の中は「同じじゃないものばかり」だと思ったからだ。 「同じ」ってことは、ふたつ以上のものがあって成り立つのに、実際は、「あれとこれが同じ」ってことが成り立たないなんて、なんだかおかし…