2003-01-01から1年間の記事一覧

「2001年度プリツカー賞を受賞して」

ジャック・ヘルツォーク・アンド・ピエール・ド・ムーロン「2001年度プリツカー賞を受賞して」『a+u H&deM』2002年2月臨時増刊、彰国社、pp.6-11(Jacqus Herzog,"The Pritzker Architecture Prize 2001", The Hyatt Foundation, 2001)プリツカー賞受賞の際…

「ヴァーチャルハウス」

ヘルツォーク&ド・ムーロン「ヴァーチャルハウス」このテキストを載せている本は実は2冊ある。 一冊は『SD』1998年2月号、もう一冊は『InterCommunication』no.24(1998.04)。(他にあれば教えてください。) SD誌の方は篠原一男との往復書簡のはじまりと…

『AXIS』vol.106

『AXIS』vol.106, 2003, pp14-17株式会社アクシス、¥1,500。 巻頭に、ジャック・ヘルツォークへのインタビュー。こうやってちゃんとジャックなんだかピエールなんだか示してくれないとどうにも埒があかない。基本的に、たぶんインタビューはジャック・ヘル…

『Brutus Casa』vol.40

『Brutus Casa』vol.40, 2003.07, p44-46マガジンハウス、¥880。 言わずと知れた、有名雑誌。「30分で分かる現代建築」と称し、最近作を特集。その中でプラダブティック青山店も取り上げられ、また2ページほどのインタビューが掲載されている。面白い部分を…

『X-knowlege HOME』vol.18

『X-knowlege HOME』vol.18, 2003, p40株式会社エクスナレッジ、¥1,200。 H&dM特集が組まれ、その中に港千尋によるインタビューが、1頁だけ掲載されている。今回はそこからの引用(さすがに全部載せるのは不味いだろうし)。 建築には、人間の五感すべてに…

"Beauty and Atmosphere"

"Beauty and Atmosphere(The interview with H&dM)" in : Philip Ursprung(e.d.), Herzog & de Meuron NATURAL HISTORY, pp364-365Philip Ursprung: 人は時々、あなた方の最近の作品は、たとえばプラダ東京のようなものは、虹色に輝く石鹸の泡のみたいに、空…

"Imprints and Moulds"

"Imprints and Moulds(The interview with H&dM)" in : Philip Ursprung(e.d.), Herzog & de Meuron NATURAL HISTORY, pp244-245Philip Ursprung: あなた方の仕事(作品)における主要な概念は写真ですね。H&dM: もう一度、我々の中心的な関心事へ戻りますと…

「隠れた自然の幾何学」

『素材の美学』p128-149、ヘルツォーク&ド・ムーロン「隠れた自然の幾何学」初出は、Birkhouserより97年刊、Gerhart Mack "HERZOG & DE MEURON, 1989-1991"。 ちょっと、訳がこなれてないような感もあるけれど、そこは英文併記の強み。いざとなったら原文に…

『素材の美学』

エルウィン・ビライ『素材の美学』。共立出版株式会社より、¥2,800。「CREATORS LIBRARY」シリーズの第2巻にあたる。 さまざまな論文(もしくは著書)を断片的にとりあげ、「素材」というテーマを考察する手掛かりにする。 優れて教科書的な本。そもそもこ…

「純粋化への意志」

『10+1』no.20 南泰裕「純粋化への意志」南は論文の中で「不純な建築の純粋化」を2つの位相において語ろうと試みている。 その1つは、建築は、さまざまに存在する判断水準の序列化や重要度の確定を必要としていること、つまり「建築にとって何がもっとも重…

『スクウォッター 建築×本×アート』

大島哲蔵の批評集。学芸出版社から2000円。 かなり以前からウェブ上で「SQUATTER」という本屋の存在は知っていて、なんだか面白いことをやっているなぁという感想を抱いてはいたんだけど(今はこの本屋ウェブは閉鎖しているはず)、それと全く同じタイトルの…

『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』

野矢茂樹著。哲学書房より2400円。 著者の野矢さんが集中講義にいらっしゃると言うので、しっかり読み返してみた。 私は難解な本を読むのがとことん不得手で、その割に難解なんじゃないかという分野に積極的に関わっているので頭が痛い。ところでこの本は建…

『アーキグラム -ARCHIGRAM-』

1960年代にイギリスで生まれた雑誌の、日本語訳(浜田邦祐訳)。 鹿島出版会、3400円。アーキグラムが実際にどんなことをやっていたのか、ということを知る為には、非常に有効な本。何故なら、この本は『アーキグラム』というタイトルで刊行された雑誌を一冊…

『『動物化するポストモダン』とその後』

DVD

東浩紀(有名人は呼び捨て)のDVD。本じゃありません。 株式会社多聞というところが作っていて、¥3,500。 今なら書店にも売っていると思うが、彼のサイトにて通信販売を行っているので、そちらから購入する方が確実。 (参考:http://www.t3.rim.or.jp/~haz…

『日本の家』

日本の伝統的家屋によく用いられてきた言葉を中心として、その由来や意義、情景を豊富な写真とともに丁寧に綴る。 (参考:http://www.toto.co.jp/bookshop/cont/ja/bk_detail/212-5.htm) 前回に引き続きTOTO出版。 辞典のように言葉を見出しにして並んでい…

『建築の終わり』

岸和郎、北山恒、内藤廣ら70年代に建築を始めた3人の建築家による建築対談集。各々の学生時代の話、卒業制作から始まり、70年代建築思想を通して現代まで連なる建築の諸問題、様相を語り合う。 各対談ごとに、笠原一人と日埜尚彦による補足的なテキストを…

"A work for Roche Basel"

ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)とレミ・ザウック(Remy Zaugg)との初の協同プロジェクトとして知られる、ロシュ製薬のビルに関して、レミ・ザウックを中心にヘルツォーク&ド・ムーロン他数人の論考によって構成されている。BIRKHAUSER…