DCと、マーベルと、無法地帯

身動き取れないため、感想を書きます。また溜めちゃったな…(うふふ


マンオブスティール(スーパーマン

まったく、一ミリも期待せずに見たところ、案外楽しめてしまいました。これは、ヒーロー映画ではなく、ファンタジーだと思ったらいいんじゃないでしょうか。ほら、マイティ・ソー異世界ファンタジーなわけですし。宇宙とのつながりがあるのでしょうがないです。それか、ドラゴンボール不思議の海のナディアエヴァンゲリオンを混ぜて焼いてファンタジー風味の味付けをした映画って言った方がいいかもしれない。ドリルのあれとかも混ぜてもいいんじゃないか。
個人的に、ヘンリー・カヴィルが好きになりました。というか、知り合いに似ていてうけた。


スーパーマンVSバットマン

ワンダーウーマン最強伝説!ミステリアスなワンダーウーマンさんだけでも楽しめる映画でした。でも、きちんと本来の超人VS人間という図式も描かれており、最終的にその二つが共通の敵に向かって手を携えるというところもベタによかったです。
なんというか、やっぱりスーパーマンのような超人(というか宇宙人)って人間を超越していて、バットマンがとらわれるようなごちゃごちゃした善悪の境界とは別のところにいるせいか、イマイチ実感がわかない。その点バットマンは泥臭い。そしてほとんどやくざなのですが、とにかく力と金にものをいわせるかんじがバットマンらしくて素晴らしかったですね。基本生身の人間だから体とか鍛えちゃうしね。あと今回は、そのような2人がなんとか共通の敵を倒すわけですが、その共通の敵は自分の身内、というのもスーパーマンの悲哀として描かれておりよかったです。できれば前作のマンオブスティールとセットで見て欲しいですが、単体でも楽しめると思います!


ヘイトフルエイト

タランティーノ節炸裂!面白かったです。中盤から、この中のいったい誰が生き残るんだろう…っていうか全員死ぬのかやっぱり、的な密室展開となり、個人的にはわくわくしながらみました。タランティーノの映画で繰り返し描かれる、華々しく散る、という要素があるのですが、これが彼の映画の爽快感に繋がっているのではないかと。要するに復讐です。キルビルとか、ジャンゴなんかは生き延びて復讐を遂げるのですが、イングロリアスバスターズや今作はやってやった、という感じで(おそらく)主人公も死ぬ。本人が生きているか死んでいるかによらず、恨みをきちんと晴らすというのが、大事なのかもしれません。よく考えてみると、ルサンチマンとか嫌いそうですもんね、タランティーノ。よくわからない感情の渦と失敗の果てに、だがしかし、この一点だけは俺は成し遂げたぞ、という達成感とも繋がるこのうらみはらさでおくものかシステムが、私は好きです。なんか、そういう小さいことで満足できるんですよね、人って。血みどろなものと、無駄に長い会話シーンなどが大丈夫な方はぜひ。


シャーロック〜忌まわしき花嫁〜

TVシリーズのファンなので、映画もやっぱ観ておかないとねということで。面白かったけど、もっと面白くできたよねという感じ。ただシャーロックホームズってどの映画も壮大な二次創作なので、その意味ではこのテイストは好きです。モリアーティが相変わらずキモい(褒めています)。TVシリーズ好きな方は見ておいてもいいかな〜と思います。


シビル・ウォー

俺たちずっと友達だよね、っていう映画だと聞いて。面白かった!というか、キャプテンが…。個人的にキャプテンが気に入っているので、今回の作品はとても胸が痛みました。というか、キャップは何を言ってんだかっていうシーンがいくつかあったのですが、そこはまぁ、贔屓目で大目に見る。
内容としては実利主義者VS理想主義者の争いなのですが、最終的にはどっちも譲れない”自分の正義”のために戦ってしまうことになり、なんというか、正義って難しいです。戦争の縮図を見た。で、そこで間に入るのがブラックパンサーっていうのがなんか笑えないです個人的には。
アベンジャーズの末路としてはやっぱり見ないわけにはいかない作品です。一連の作品を見ている方はぜひ。あと昔の友は今も友、でも今の友も友は友、というところで引き裂かれるキャップが見たい方もぜひ。