book-邦訳

 名指しと必然性

目下のところ、クリプキの『名指しと必然性』である。 まだ第2講義のあたりでうろうろしている。迷走している。 問題となったのは、私たちは《どこから》この話を見ているのか、ということだ。 クリプキが現実の対象から可能世界を出発させるとき、私たちは…

 カトリーヌ・マラブー

わたしたちの脳をどうするか―ニューロサイエンスとグローバル資本主義作者: カトリーヌマラブー,Catherine Malabou,桑田光平,増田文一朗出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2005/06メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 81回この商品を含むブログ (22件) を見る…

文化と心理学―比較文化心理学入門作者: D.マツモト,David Matsumoto,南雅彦,佐藤公代出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2001/07/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (1件) を見る なお、このあたりまでやったところで、id:editech氏よ…

思想と動くもの

岩波文庫、1998年、860円。ベルクソン編集による最後の論文集。 で、今はどこを読んでいるかというと、一番最初にある、緒論、第一部。 ベルクソンにとって時間(持続)や流れ(運動)がいかに捉えがたいものであるか、を繰り返し繰り返し述べるところです。…

ホモサケル

今頃になってようやくジョルジョ・アガンベンの『ホモ・サケル』読んでます。 おもしろいと言えばおもしろいんですけど、先にフーコーを読んだせいか、どうも、くどい。もっとシンプルに言えないのかなぁ、と思いながら延々とループする思考におつきあい中で…

最近買った本

ネタがないので、こういうのでごまかそうというさもしい魂胆。 ミシェル・フーコー『性の歴史1 知への意志』、渡辺守章訳(1986、新潮社) 信原幸弘 編『シリーズ心の哲学3 翻訳編』(2004、勁草書房) 東山篤規 他『触覚と痛み』(2000、ブレーン出版) 中…

『minimum(日本語版)』

Jhon Powson(ジョン・ポーソン)編、安藤宗一郎・西森陸雄訳、DesignExchangeより2001年。¥3,800。初版は1996年、大型の愛蔵版でベストセラーになったから、そちらを持っている方もいるかもしれない。 私は今回日本語版が安く出版されているのを知って購入し…

『素材の美学』

エルウィン・ビライ『素材の美学』。共立出版株式会社より、¥2,800。「CREATORS LIBRARY」シリーズの第2巻にあたる。 さまざまな論文(もしくは著書)を断片的にとりあげ、「素材」というテーマを考察する手掛かりにする。 優れて教科書的な本。そもそもこ…

『アーキグラム -ARCHIGRAM-』

1960年代にイギリスで生まれた雑誌の、日本語訳(浜田邦祐訳)。 鹿島出版会、3400円。アーキグラムが実際にどんなことをやっていたのか、ということを知る為には、非常に有効な本。何故なら、この本は『アーキグラム』というタイトルで刊行された雑誌を一冊…