五日目(6/7) Aix en Provence

セザンヌが晩年を過ごしたエクサンプロヴァンス散策。この日が、今回の旅行でもっとものんびりした日、になるはずだったのだが。


まずは市内のマルシェを散策。ここは骨董ではなく生鮮品がメイン。




サン・ソヴァール教会へ。















ここも、さまざまな様式が混在しているかなり雑多な教会だが、不思議と、それらが調和しているように思える。とはいえ、金を豊富に使った装飾などは、日本の金ぴかの仏壇などを思い出す派手さ。


教会をあとにし、サン・ヴィクトワール山が見えるというマルグリットの丘へ。「マルグリット」というバス停があるらしい21番のバスで向かうが、辿りつかない。不安になって、友人がバスの運転手に尋ねると、「わからんので乗客に聞いてくれ」。乗客に聞くと、どうも違う線に乗ってしまったらしい。途中で降りて20番に乗り換えろと教えてくれて、親切な男の子がこのバスだよ、とバス停まで教えてくれた。そのバス停で、今度は別の乗客が、「私場所知ってるわ、教えてあげる」と指定の場所で降ろして、「ここ、ここを登るのよ!」と道案内もしてくれた。なんとも、親切な女性だった。


が、降りてからも間違った道に入ったり個人の敷地に入り込んだり行きどまったりと、なかなか苦労した。ようやく、サン・ヴィクトワール山とご対面。(※どうも、画像アップロードの上限になってしまったようで、このあたりから写真はグーグルの方で御覧ください…。)
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セザンヌはどれほど抽象化して描いたのだろうなと思っていたら、案外そのまんまだった。手法が斬新だったにもかかわらず、私たちが目にするのと「案外同じ」ヴィクトワール山が見える、というのが、衝撃だったんだろう。


丘を下り、アトリエを尋ねて、市の美術館を見学した後、夕食。

ガレットを頂く。おいしかった。翌日にはもうドイツへ帰る。なんだかとても、離れがたい。