四日目(6/6) Avignon → Arles → Aix en Provence

この日はアルルがメイン。だが、また荷物で苦しめられることに。


当初、アヴィニョンで荷物を置き、アルルへ行き、アヴィニョンへ戻って、そこからエクサンプロヴァンスへ向かう予定だった。だが、Avignon Centre駅に、コインロッカーは存在しなかった。荷物の不安を抱えたまま、アルルへ向かうが案の定アルル駅にもロッカーがない。折悪く、空はかき曇り、雨が落ちてくる始末。半ば呆然としたまま、それでもここまで来たのだから市内を見て帰らないわけにはいかない、と(半分意地で)市内へ向かうバス停を探す。ここかな?というところで、前日ポンデュガールで写真を頼まれた夫婦に再会。「ここから市内を回る無料のバスが出てるのよ」と教えてくれた。今回は、本当に色々な人に助けられる。


無事バスへ乗り込み、市内へ。それほど駅から遠くはなかった。城壁を過ぎ、市内をひとめぐりし、少し離れたアンティーク博物館をまわり、再び市内へ。そこで、窓から骨董市を発見。これは、と思い大急ぎで降りる。バスを教えてくれた夫婦は、もう一回りしていくようだった。
骨董市は、それほど高級なものは置いていなかったが、日常使いにちょうど良さそうな食器や家具が大量に出ていた。友人は20年代頃の証券をいくつか購入。


依然荷物を抱えたままだったので、とりあえず荷物を下ろそうということでインフォメーションで荷物を預ける場所を尋ねる。と、城門付近のホテルが預かってくれるそう。それなら、と隣の四つ星ホテルで預かってくれませんかと頼んでみたが、こちらは「ご予約、ご宿泊のないお客様のお荷物はお預かりしておりません」とのこと。そりゃ、そうだ。というわけで、大人しく城門付近まで無料バスで戻る。*1


ようやく荷物をおろし、身軽になったところで、本格的にローマ遺跡めぐり。古代劇場、古代闘技場。公衆浴場、などなど。教会ももちろん。


ローマの闘技場。グラディエイターの写真などが飾ってあった。奴隷同士を闘わせて見物したというあれです。「今のアリーナと何も変わらないですね〜」と友人。ほんとうに、ローマ時代にだいたい全部やりつくされたんじゃないかと思う。






こちらは劇場。埋まっていたものが発掘されたのだそう。二本だけ残された美しい柱は「二人の未亡人」と呼ばれている。





けっこう、掘り出された石がそのまま放置されていたりした。もう少しなにかこう、なかったのか、展示の仕方とか。それとも廃墟趣味の名残だろうか。





アルルの裏通りはこんな雰囲気。


教会のある広場Place de la Republiqueのあたり。





St. Trophime教会。装飾が獣っぽい。











公衆浴場跡。




とにかく、お風呂がすごい。床の下全体に熱風を送り、床から風呂を温めるなんて、ちょっと考え付かない。お風呂も、熱いお湯、ぬるいお湯、水、と三種類用意されていたようで。
ローマ人は遊びに熱心だったんだなぁ、となんだか感心してしまった。それだけ豊かだったのだろうなと。


アルルの街自体は、のんびりしていて、生活感にあふれて、住みやすそうなところだった。




街中のカフェ。


夕方には電車で、マルセイユ経由でエクサンプロヴァンスに向かう。マルセイユは乗換のみだったが、なんだかみんなぴりぴりしていて、同じ南仏でも、これほど雰囲気が違うものかと少し驚いてしまった。


市街地にほど近い、Aix en Provence駅着。そこからホテルまでバス移動。バスはどこでも1ユーロ。街も綺麗で、アルルの庶民的な空気とはまた違う、どことなく高級な別荘地の雰囲気がある街。

*1:アルルのこの無料バス、本当に便利。観光名所はほぼ網羅しているし、無料だし、30分に一本はある。なんなら乗りっぱなしで手軽に市内観光もできる。