cyclo-cross world championship


シクロクロスの世界選手権を観戦しに、St. Wendelまで行っていた。帰ってきて写真や録音を整理しながら思うのは、本当に行ってよかったということだ。これほど心を動かされるレース、大会は、これまでなかった。一人で行ったことも大きい。本当に見たいものを見て、行きたい所へ行き、観戦を自分で構成することで、レースがこれまでとは違って見えてきた。
しかし、それ以上に。大会の主催者、観客、そこで走った選手が、すべて合わさって生まれる場の凄みのようなものを肌で感じた。人数が多いだけじゃない。一流選手が出ているからだけじゃない。カメラがたくさんあることも、司会や解説がすごいことも、どれも部分ではあるけれど、全体ではない。どんなライブでも感じたことのない雰囲気が、今回の世界選手権にはあった。高揚感で広い会場が一体になること。期待と、興奮と、無念さと、力みのない盛り上がりと、滲み出すエネルギーのようなもの。寒さも、疲れも、忘れていられるほどの一日を、二日も続けて体験することができるなんて思わなかった。ほんとうに、ほんとうに、こころから、行ってよかった。


追記:
この楽しさを、会場に行けなかったひとたちにも伝えられたらと思い、自分のラジオで少し話すことにしました。予定では、火曜日の夜です水曜日の20時半からです。お時間のある方は少し、お付き合いください。