「ライフオブパイ」「アメリカンスナイパー」「キングスマン」「アントマン」

気づいたら2月も半ばです。日が長くなりました。

正月に実家へ帰ってる間に、TVで放映していましたので。
思ったより面白かったです!トラとボートに乗って漂流するだけの映画なんて、どうやって間を持たせるんだろうと(そういう意味では少年を射殺するかどうかで何十分も持たせるアメリカンスナイパーもそのあとどうするんだろうと思いましたが)疑問でしたが、まぁ、いろいろ起こってとても面白く観られました。
映像のつくりはウェス・アンダーソン風ですが、それほど入り組んでいません。他人に真実を語るには、物語の形を借りるしかありませんが、その物語が真実かどうかは、結局のところ信じるかどうかでしかない。映画も、小説も、巨大な嘘には違いありませんが、ともあれ、よくできた物語を観るのは楽しいです。観る人を選ばない映画だと思いました。


かなり観るまでためらいましたが。ちゃんと作られている映画でした。実在のスナイパーの物語。
戦地で何が起こってるんだろうっていうのは、なかなかわからない。銃やら爆弾やらリンチやら、人が大量に死んでるって言われても、実感なんてわきません。今作ではそれが、一人の兵士の視点から仔細に描かれます。特に、過去の戦争ではなく、今世紀に起こった、かなり直近の戦争であるという点も大きい。
正直、地上戦って地味で過酷なだけで、一切のカタルシスがありません。もっというと、思ったより人は死なない。死なないんだけど、アメリカの日常の生活からシームレスに戦場が登場し、その中で少人数とはいえ確実に人が死ぬ事態に直面することの断絶とショックがすごい。ぼーっと立ってるだけでは死なない場所から、隠れても爆撃されたりして死ぬ場所へ行くって、もうどういう精神状態でなされているのか想像できない。
そういう想像できなさがちょっとわかる、そういう映画だと思いました。戦争についてよくわかんないなーって思ってる人に見てほしいです。


親友に「だまされたと思ってみてみて」と言われ、見てみました。面白かったです!
ぜんぜん、007よりきちんと作ってあった。いったいここからどうやって助かるつもりなんだ…っていうところでもちゃんと生き延びる、由緒正しいスパイモノです。
ていうか、この映画はサミュエルさんのための映画だと思う。サミュエルさんがフィーチャーされすぎ。サミュエルさんの悪い感じがきちんとでており、ちょっと間抜けな悪役として輝いていました。ただ、生体認証システムは失敗だと思う。
コミカルなスパイモノがみたい人には、007よりこっちかなと。イギリス的ブラックユーモアが大丈夫な人には絶対おすすめです。


まったく期待していませんでしたが、今年に入ってから観た映画の中では今のところナンバーワンです!これはいい映画。
冷戦時代に工作員として暗躍した極小サイズの兵士が、妻をなくしたことにより封印した技術を、別の人間が再度開発し金儲けに使っちゃおう!っていうところからスタート。いやいやそういう技術は悪用されかねんからあんまり公にしちゃいかんのだ、と元の開発者が止めに入るため、使える人間を探していたところへ、逮捕歴あり、離婚しているけど娘は大好きなスコット氏に白羽の矢が立つわけです。
アリサイズで何ができるんだよと思っていましたが、想像以上にいろいろできた。予想外だったのは、アリサイズになるだけじゃなくて、アリ自体を操れるところ。アリ、かっこいい!アリ、すごい!すべて極小サイズで展開される物語なのでスケールは小さいのですが、アリの大活躍が眩しすぎる。
まったく気負わず観られる映画なのに、命の大切さだとか、家族の大切さだとかが感じられて、とてもよかったです。
重大なヒントを出しておくと、戦車とトーマスには気をつけろってことかな。
アベンジャーズとの絡みも入ってきていて、楽しくみられました。おススメ!