「チャッピー」をみました


ブロムカンプ監督の新作ということで。面白かった!
ギャングスタ系ロボット映画という新しいジャンルをもってくるあたり、ブロムカンプ監督の本領発揮。
エンジニアが好奇心に任せて作ったAIがうまく起動したはいいものの、ギャングスタファミリーのてに落ちてギャングスタ教育された挙げ句犯罪の片棒を担ぐことになるといった筋です。最終的にはギャングスタAIは野に放たれるというところも、ブロムカンプらしくてよかったです。
リミットを区切って自分自身を「生かす」ために七転八倒する主人公を描かせると、彼はすごくいいです。特にそれが、地球外生命体とか、ロボットだと。前作のエリジウムはそういった種族や生命を往き来するダイナミックさに欠けていたので、今作は個人的に大変満足しました。
ハイライトはやっぱり、手裏剣を会得し真のギャングスタになっていく一連の教育課程でしょうか。開発者が道徳的な教育をしようとするのにたいして「なぜ彼をコントロールしようとするの」とママが言うシーンにはハッとさせられるものがあります。私たちは自分の正義に従って生きているだけで、子供には、それを仮初めの足掛かりとして伝えるしかないのだろうと、そんなことまで考えてしまいました。
成長ものとして良くできていましたが、若干残虐シーンがあるので、成人以上のファミリーでご覧になるのをおすすめします。