「ミニオンズ」「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」「007スペクター」「バードマン」

ふざけた映画ばかり。


大好きなミニオンたちの映画!抜群の安定感でした。
ミニオンたちの出生の秘密が描かれるという壮大な物語のはずなんですが、終始コネタに腐心していた印象。というか、ミニオンて博士がバナナと脂肪でつくった人工生命だったはずなんだけどあの設定ってどこいったんだ。
主要な部分をすべてトレイラーで先取りしてしまっていたせいか、ちょっと本編が物足りなく感じましたが、それでも十分楽しめました。これは、あまりあれこれ考えず、ミニオンたちのいたずらをうふふと生ぬるい目で観ながらお茶を飲む映画です。ご相伴にはお菓子とコーラをおススメします。


アベンジャーズシリーズはだいぶんご無沙汰していましたが、エイジ・オブ・ウルトロン。まぁ、こういう映画ですよねという。ざっくりいうと、最新システムを扱うのに全員油断しすぎたせいで危機に陥り、ジャービスとタンスにしまっていた戦艦が助けに来るので都市も空中分解程度で済んだっていうお話です。弓の人がよかった。
アベンジャーズ世代交代ということで、なんかウォッチメンの青い人的ポジションに赤い人が出てきました。強そうなんだけど今後どうなるんだろう。アメコミ映画ってそういう期待を時々置き去りにしてくれるのでそのあたりには何も期待しません。


「007/スペクター」オリジナル・サウンドトラック

「007/スペクター」オリジナル・サウンドトラック

DVDがまだ発売になっていないようなのでサントラの画像でお楽しみください。促されるまま劇場まで行ってきました。思ったより楽しめました!ちょっと盛りだくさんにしすぎており、まぁでも盛りだくさんにした割にはがんばってまとめていましたし、レア・セドゥがかわいかったからいいか。モニカ・ベルッチは素敵だったけどいるかいらないかでいったらいらなかった。ベン・ウィショーはかわいい。世のナード男好きはあれを見て喜ぶといい(喜んだ)。
あと、クリストフ・ヴァルツ。あの人のいいところは軽妙な悪を演じられるところであって、軽妙さのない悪をやらせても軽妙になってしまうという良くも悪くも癖のある役者さんだと思います。今回でいうと背後で全部糸を引いていましたよという割には、装置がお粗末だし、最後のビル爆破シーンに至っては、これ、ヴァルツさんがコツコツ仕込んだのかと想像してしまい、陰鬱なシーンなのに微笑ましい気持になりました。
ああこれどこかで…と思ったらあれだ、『バットマン ダークナイト』のヒース・レジャーだ。定められた役柄以上のものを求められないキャラクター映画である限り、彼らの演技というのはおそらく、意味を成さないものになってしまうんでしょう。映画の流れに負けちゃう。
ともあれ、前半部分のアクションや、Qの持ってくる道具が役に立たないシーンなど、わくわくする場面はいっぱいあるので、前作まで見ている方はぜひ。


面白かったんだけど、いろいろなひっかかりが残っていく映画でした。映画と演劇のステレオタイプな対立構造を映像を通して描くという捩れた映画です。かつてヒーロー映画で活躍した役者がブロードウェイの舞台に立つというシンプルな筋です。ブロードウェイはハイソな金持ちが演劇を楽しむ場所であり、大衆娯楽映画にでて名前が売れただけの素人が来るところじゃない、そんな風に批判される主人公は、自分が注目を浴びたいだけなのか、真に演技のできる役者として評価されたいのか、の間で揺れます。ゆれるんだけど、いいじゃないか、俺は注目を浴びたいだけの人間だし、ヒーロー映画に出ていた、ただの有名人だ。それでいい。ならそういう風に死んでやろうということで最後のシーンになるわけですが。
まず最後のシーンはすごくいい。凡庸な役者が真に迫る演技をする(おそらく手に持った本物の銃のおかげで)というこれまでとの落差が素晴らしいし、それは彼自身が立っている舞台の演技でもあるから、なおいっそう、スリリングです。
それなのにそれを映画として見せられている我々という、幻想の詐称に、見ている者はどうしても気づかざるを得ない。私たちは、「演劇をテーマにした映画」を観ているんだということに気づく。それは映像の中で繰り返し現れるマジック・リアリズム的な表現であり、彼自身の聞く声でもある。
と書いてみると、なんだか面白かったような気がするんですが、面白かったにもかかわらず、何か、おおよそ監督の意図がわかってきてしまうところにいたって、ちょっとした落胆もあります。個人的に、映画に期待しているのはある種の定式化された表現か、そうでなければ、完全にわからないのになぜか映画として成り立ってしまっているという驚きだから。イニャリトゥ監督の映画は、そういうところがあまりなく、わかるんだけど、わかるだけに、想像以上の面白さには出会えなかったという感想になってしまう。
これは完全に私の趣味の話なんで、見る人が見たらきっと楽しめる映画だと思いますし、確かに、私は面白く見ていました。それに、エドワード・ノートンの役どころもなかなかよく、改めて彼はいい役者さんだなぁといったことを感じる映画でもあるので、そうですね、マイケル・キートンエドワード・ノートンが好きなら、観てもいいと思います。