「ビフォアミッドナイト」「マジックマイク」「インターステラー」

マシュー・マコノヒーが我が家でブレイク中。

完結というよりは、もしかして9年後にまた撮影するつもりなんじゃなかろうかという。まぁ、いいんじゃないっていうか、けんかのシーンが長すぎて死んだ。けんかってほとんどしないし、しても疲弊するだけだから無意味だけど、そういう無意味なことをしてしまうほど行き詰ったデルピーの状況と、愛しているのにうまくフォローできない、つい追い込んでしまうイイカゲンな作家男のだらしなさっていうか、ふがいなさがよく描かれていたと思います。でも、最後にふたりがカフェで話をするシーンに至って、ここまで至るのに18年という歳月があって、それでも2人がふたたび歩み寄れた様子を描くっていうのが、すごくロマンチックだったなぁと。そしてそれがまた、ピュアに描かれているのがとても乙女チックでよかったです。なんだかんだで、この三部作はいい映画です。また9年後に撮影するなら、それも見てみたい。監督が先に死ぬかもしれないけど。


マシュー・マコノヒーがストリッパーを演じているときいて。とてもハートフルな青春ムービーでした。面白かったです!
女の子を主人公にした、こういう成長物語って割とよくあるパターンだと思うんですけど、男性ストリッパーというのは珍しい。フルモンティ以来ではないかという話というか、パクリではないかという話。とりあえず、主演のチャニング・テイタムがとってもキュートでセクシーなので、それだけでも見る価値があると思います。あと、びっくりするくらいダンスがうまい。まぁ、もともと本職だったっていうのもあるんでしょうけど、それにしてもプロです。あのダンスを見るだけでも価値のある映画。
一度はあこがれる世界で、一度は足を踏み入れるのかもしれないけれど、もしそこが居心地の悪い場所なんだとしたら、離れる方がいいかもしれないね、というようなことを感じました。若い人に観て欲しい。


インターステラー(interstellar)』
http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/

マシュー・マコノヒーが宇宙飛行士を演じるときいて。映画としては目新しいところはなかったのですが、個人的には楽しみました!
一番よかったのは、AIのTARSとCASEでしょうか。人工知能ってもえるよね。あと、四次元的存在が可視化されていたのも超個人的に楽しみました。そっかー四次元ワームってこんな感じかーっていう。
まぁ、そういう個人的な話は別として、人類を救うとか、地球を救うとか言ってるけど結局大事なのは家族じゃねーかボケが、っていうのは、警鐘とも聞こえるし、真実のようにも聞こえました。礎があって、橋が渡される、その礎ってなんなのっていうところ。何かを達成しよう、と思うことの動機や根拠。
とはいえ、何か道徳的な教訓を受け取るというよりも、ノーラン監督が感情の流れ以上のものを生み出せないんじゃないかっていう限界も感じてしまった気がして。彼はきっと素直で、真面目な監督なんだろうと思うんです。大衆的だし、私たちの感情をうまく見出せる人なんだろうとも思うんだけど、なんというか、定番の肉料理のようでどこか深みが足りないっていうか、わからない部分が残らないって言うか。ハンバーグっておいしいよね、で終了する昼ごはんみたいな感じです。
とはいえ、マコノヒーが真面目に理性的に演じている役柄というのも面白いので、マコノヒーファンは観てもいいかもしれません。あと、マーヴィンとかハルが好きな人も、楽しいかも。