「Xmen フューチャー&パスト」を見ました。

Xメン最新作だよ!全員集合というわけで。原題が「Days of future past」となっていて、どういう意味なのかな〜と思いながら。


面白かったです!シリーズモノをまともに見ているのはマーベルのアベンジャーズとXメンくらいなものですが、単体で見ても面白かったと思いますし、シリーズモノとしてもきちんと回収されて発展していました。SFのいいところは、過去と未来をつなぐことで、シナリオの作り直しができるっていうことでしょうかね。(複数のシナリオの存在を肯定できるっていうか)
センチネルと呼ばれる殺りく兵器のせいで荒廃しきった未来を変えようと、過去へ送り込まれるウルヴァリン。そこでプロフェッサーとマグニートーを協力させ、キーとなるミスティークの決定的行動を変えようと奮闘する、という筋。
すごく上手だなぁと思ったのは、未来を描写しながら過去での活躍が進んでいくので、過去の出来事が未来にどう影響しているのかはっきりわかるというところです。まだ変わらない、まだ未来は戦争の世界のままだ、というのがけっこう最後まで続くのでスリリングですし、それだけに、過去に起こった決定的出来事の変化に対する意味づけも大きくなると感じました。
とはいえ、やっぱりかっこいいのはマグニートだよね!彼の行動はイチイチ派手なので、その規模はいま必要だったの…みたいなことがふつうに起こるんですけど、見ているこちらとしては非常に気持ちのいい存在です。
未来を変えようとしているはずなのに、最後にどうして人間を攻撃しようとするのか、という点で解釈は分かれると思うんですけど、私は比較的複雑に解釈して、レイヴンを善人に仕立てるために一芝居打った、と思ってます。
現在を生きている存在にとって、その行動が将来何を意味することになるのかなんて、まったくわかりません。常に自分が最善だと思う行動を選択するだけです。この映画がいいなと思ったのは、過去への介入でありながら(マグニ父さんなんてガンガン変えてますからね)、過去における存在の自主性を認めて、その判断に任せるところです。未来は開かれており、私たちの決断によって変えることができる、私たちはたぶん、よりよい選択をすることができるというメッセージが明るく、今の時代に見る映画としてはすごくよかったなぁと思いました。
家族でも、恋人同士でも、1人でも、楽しんでみられる映画だと思います。余裕があれば、前作の「ファーストジェネレーション」あたりを見ておくとより楽しめます。おススメ!