Xメンをみました。

どうもスコット・ピルグリムとはめぐり合わせが悪いらしい。というわけでマーベルっぽいやつで残っているのはこの映画くらいだったので…。



面白かったです!でも、映画というよりはテレビドラマのような展開でした。このあたりいずれきちんと考えてみたいんですけど、ともあれ、ウルヴァリンのようなすごく強いキャラクターが出てくると、素直にかっこいいなーって思えてよかったです。
いや、スパイダーマンスパイダーマンで、小市民がヒーローやっていく大変さみたいなものがけっこうリアルに描かれていたので面白いんですけど、共感は描けても、憧れ的なものは描きにくい映画でしたし。
その点、ウルヴァリンは存在そのものがとても暴力的で、腕力があり、武器もかっこいいので「すげー!」って素直に思えました。
ミュータント、というあり方はXメンを他のヒーローとは異なる存在にしている最大の要因で、そこが「なるもの」ではなく「であるもの」ゆえの苦悩へと繋がっています。なので展開はシリアスになるしかないというか、どうやっても差別を描かなくてはならなくて、その点で映画にすると暗かったですね。あと、どっちかというとファンタジー的な印象が強かったのもそのせいかなぁという気がします。日常における異物ではなく、世界そのものが別という。
ミュータントがたくさんでてくるところも、ヒーローものというよりは別世界ものという印象を強めていたと思います。悪の軍団VS正義の軍団VS人類みたいな三つ巴なところも。
そこで宇宙人ですよ!とアベンジャーズの楽観的世界が恋しくなる今作です。次こそスコット・ピルグリム見るぞ。