GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊2.0

観てたの忘れてましたのでメモ。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0 [DVD]

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0 [DVD]


これという感慨は沸きませんでしたが、まとまりのあるいい映画だったと思います。
世界観の押し付けがうざいなーと思ったのと、自分がもしこういうテーマで作るとしてもこういう話になるだろうなーと思ったせいで、個人的にはそれほど面白いとは感じませんでした。映画の面白さって難しいです。
精神と身体とのつながりっていうのは、西洋哲学にとってずっと大きなテーマとしてあって、それを追求していくと自己意識っていうのが固有であるということさえ不思議に思えてくる瞬間があります。うっかりできてしまった自己意識っていうのを考えたときに、これがうっかりなくなってしまったり、うっかり別の体で再現されたりすることってあるんだろうか、みたいなことをけっこう哲学の人は悩んだりします。さらに言うと、精神と身体の2分法自体がおかしくないか、みたいなことも考えます。で、ここではその2分法は維持した上で、うっかり機械的身体に宿った自意識が、自意識同士での融合を求めてくるっていうなんかちょっとエロティックな話なんですけど。
これ、できたらけっこう楽しいだろうなーと思います。思うし、実際に映画の中ではその融合が起こって別の自意識が生まれるということまで描くんですけど、なんかそれって、別に驚かない。そうか、そうだよね。って思ってしまう。えーそんなことになっちゃうの、とか、うわー想像しなかったわ、ということがあんまりなくて。
なんでめっちゃ理解できるけど、理解できるゆえに面白さっていう点でいうとそんなに点数高くないという、面倒な感じの結果です。
自意識ってなんなのかなと思っている人にはおススメしておきます。