鴨の丸焼きとお菓子の家

これほど時間に余裕のあるクリスマスもこの先きっとないだろうと思い、「何か…何かものすごく時間がかかりそうでクリスマスっぽいもの…」とない知恵を絞って出てきたのが「肉の丸焼き」だったわけですが(七面鳥の丸焼きの日:http://d.hatena.ne.jp/asukakyoko/20111204#p1を参照)。意外と料理としてはシンプルだったので、「もっと…もっと何か…」と知恵の残りかすのようなものを絞って出てきたのがお菓子の家でした。
というわけで、今年のクリスマスは鴨の丸焼きとお菓子の家を作ったよ!以下その記録です。


■鴨の丸焼き


鴨の丸焼きについては、七面鳥の「つけ込み」というステップをひいたものを想像していただければ。とはいえ、若干はつけ込みましたが、七面鳥の場合「臭みを抜く」という点で食べられるものにするという重要な目的があったのに対し、こちらは味付けと肉の柔らかさを増す、という付加価値程度なので、それほど重要ではないようです。参考にしたのはこちらのレシピ:
鴨の丸焼き・ローストダック(レシピ) - MOONIE'S TEA ROOM


結論から言うと、非常に美味でした!写真は後ほど。


■お菓子の家


小さい頃から憧れのあったお菓子の家ですが、大人が作るからにはそれなりに美しいものを作りたいという欲求に勝てず、お菓子を大人買いしまくりました。よく考えたら、この買い物の過程が一番楽しかったんじゃないか。
土台と家自体はいつも作っているサブレ生地に小麦粉を倍くらい入れて固めに作りました。固めというか、焼いた直後は石のように硬くて「これはちょっと…お菓子の家ではあるけど食べられないのでは…」というくらい頑丈な出来。

はしごや柵用のパーツも一緒に焼きました。


あとはひたすら組み立てるのみ。接着には、通常アイシングを使うのですが、うまく扱える自信がなかったので、チョコレートを溶かし、そこに粉砂糖を混ぜこんで適度な固さにして使いました。

飾り付けに使ったお菓子。



柵を組み立てています。



チョコレートを屋根に流したところ。屋根に色をつけるというのと、後から煙突などをくっつけやすくするためです。


というわけで、溶かしたりくっつけたり、削ったりして、丸二日かけてできました!意外とかかった!

サンタなど人形は既製品です。

全体図。

横から。

煙突。煉瓦っぽさを出そうとしたら歪みまくりました。

後から。

反対側のサイド。

正面のアップ。


もっといろいろデコラティブにしたい欲望はあったのですが、考えすぎて発熱しそうになったのと、体力的に限界があり。こう、屋根の軒下にもビーズを連ねたいとか、レースっぽく模様を描きたかったとかいろいろ…まあいつかまた作るときがあればそのときにリベンジします。今度は一週間くらいかけて作る。


■というわけで当日。
お友達を招いて小さくパーティしました。


鴨が想像以上のうまさ!鶏肉とも七面鳥とも違う、むっちりとしたお肉。臭みはなく、どことなく牛肉を思わせる味わいもありました。鴨自体がこくのあるお肉なので、ソースにはさっぱりした酢醤油とか、レモンが合います。一応グレイビーソースも作りましたが、悪くないけど、良くもない、という感じ。中華のネギソースをかけるというレシピもありましたが、あれもさっぱりしているし合いそうです。ぜひまた食べたいです。
お菓子の家が写ってませんが、スペースの都合上脇にどけております。


■さらに後日。
食べるためにお菓子の家を解体。最初は「あんなにがんばったのに…」だったけど、壊してしまうと壊すのが楽しくなってくるという…。またいつか、再建の野望を抱きつつ。







更地になりました。