グーグル・パーソンファインダー

被災者の安否確認サイト、グーグル・パーソンファインダーが入力作業のボランティアを募集している。
http://googlejapan.blogspot.com/2011/03/blog-post_17.html
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_volunteer.html


パーソンファインダーとは、行方不明者などの安否確認のために利用されるサイトだ。今回の地震の後、グーグルが設置した:
http://japan.person-finder.appspot.com/
また、パーソン・ファインダーにはpicasaにアップロードされた避難所名簿からも避難者を登録している。
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_volunteer1.html


ところがなにぶん画像の量が多い。安否情報は寄せられるものの、なかなかそれが登録できず、このままだと宝の持ち腐れ、ならぬ情報の持ち腐れになってしまう。できれば早いうちに画像から避難者を読み取り文字におこし、登録していきたい。だが圧倒的に登録者が少ない。
というわけで、PCと時間と根気のある人々に、ちょっとずつお手伝いを願おうということらしい。
もし、被災地に向けてできることがないと歯がゆい思いをしている方がいれば、ぜひご協力いただければとおもう。まだまだ作業は膨大に残っている。
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_volunteer2.html


昨日書いたように日本に向けて直接何もできない状況だったが、時間だけはありあまるほどあるので、私以上に適任者もおらんだろうと思い実際に作業をした。一ページの人数は20人〜50人前後、手書きもあれば印刷もある。情報は断片的なこともある。一人一人、間違いのないように作業していくのはなかなか骨が折れた。特に、同姓同名の人間が多数いる場合、だれそれを探しているという情報がある場合は、自分が登録しようとしているのがその当人なのか確認する必要がある。確認しきれない場合は、別に登録する、ということになる。さらに、名簿の写真から名前がはっきり読みとれない場合も大変だ。この文字おこしの作業は、パーソンファインダー登録とは別に作業をしてくれる人々がいる。グーグルがそういうふうにわけたのか、それとも登録作業が進むうちにそうなっていったのかはわからないが、大変ありがたい。
そう、ボランティアとして作業している人々は想像以上に正確に、着実に、ひとりひとりの名前を読み取り、情報を確認し、登録していた。無償で、自らの意志ですすんで行うという意味でのボランティアがこれほど機能しているとは、正直思わなかった。もちろん、スピードが必要な作業でもあるので、最低限の情報をどんどん登録していく必要もある。だが、それも書式の違いはみられるものの、かなりわかりやすく、それぞれに工夫されていた。人の命がかかっている、ということはもちろんある。だが、不特定多数にゆだねられた情報の確かさは、思ったより確かだ。そして、その作業量も、確かだ。12時間あまりで3万件ほどが新たに登録された。重複している部分があるだろうが、それでも無視できる数ではないと思う。明日の朝起きたら、登録がすべて終わってしまうのではないかとさえ、思ってしまう。
そんなわけで、明日もこの作業を続けようと思っている。