スパゲティ・ボロネーゼ


もはやわたくしの定番といってもいいこのボロネーゼで大失敗をした。ナツメグ(Muskatnuss)だと思ってうっかりシナモン(Zimt)を入れてしまったのだ。容器の色が同じだからつい間違えてしまった(ついでに言うとカレー粉の容器も同じ色である)。肉を炒めたフライパンに景気よく振り入れて漂ってきた香りに愕然である。「シナモンじゃねぇか!」と思わず文句を言うほど動転した。しかしもう入れてしまったものはどうしようもないので、気休めに正しくナツメグを振りかけて最後まで仕上げた。
感想を申し上げれば、食べられないことはない。しかし、どことなく漂うシナモン臭がクッキーやケーキなどのお菓子っぽさを想起させるので食べていて気が散る。結論としては、料理としてのまとまりにかける出来である。まったく、我ながらぼんやりもほどほどにしてほしい。