昼寝は悪夢のはじまり

休みになるととたんにものすごい眠気に襲われる。疲れているのかもしれないけど、よくわからない。実際、疲れというのはよくわからない感覚だ。肉体的疲労ならまだいいが、対人的疲労(感)などとなるとまったくわからない。おそらくこれは、私が対人ストレスの極めて低い人間だからで、そういう意味では人の「疲れた」という言葉になかなか共感できない。困ったなーとか、どうしよう!とか、そういうのならわかるのだけれども。話がずれましたな。
それでも休みになるとものすごく眠くなり、たいてい朝起きてごはんをたべて掃除などしたあとに、前触れもなくばたっと寝てしまう。某QVさんから「壊れた冷蔵庫」と表現された私の寝ざまは、自分でもなにかスイッチが切れたような感じがするほど唐突だ。
そうやって寝るのは良いのだが、昼寝はたいてい悪夢になると決まっている。息苦しくて目が覚めるというのが8割で、あまりさわやかに眠れた試しがない。今日はものすごい重力で体が押しつぶされそうになる気がして目が覚めた。わー死ぬーと思って目が覚めるというのはあんまり気持ちの良いものではない。
思うに、夜中に見るホラー気味の夢と、昼間の悪夢との間には明確な境があって、夜中に見る夢はストーリーがあるのに対し、昼間に見る夢はストーリーよりも感覚的な切迫感の方が強く、明確な画像ではなく焦りや不安のような気持ちの強烈なものを感じ続けるという質をもつ。そうなると、感覚を自らから切り離してしまうことができずに、うーうーと唸りながら飛び起きるといった事態になるのだ。
そういうわけで昼寝があんまり質の良い眠りではないことを知りながら、最近はどうしても眠気に勝てない。ときどき、この眠気そのものがすでに悪夢の始まりなのではないかという気さえするが、まあそんなことはないだろう。