夢日記:昼寝、あと少女について

初夏の、蝉が鳴き始めたくらいの季節の、昼下がり、たぶん午後一時くらい、昼寝をしている。とても暑くて、うなされている。目蓋を閉じているはずなのに、家の外の、森の様子が手に取るようにわかる。夏の始まりの強烈な日差しと木のはっぱがきらきら輝くように光っている様子が。誰かに呼ばれたような気がして目が覚めると、羽毛布団を二枚掛けて寝ていたせいで大量の寝汗をかいていた。起きたら夜の六時。死ぬかとおもった。
関係ないが、女の子の内股、あれはどういうことなんだろう。かくいう私もときどき内股になっている。内股だと何かが許されるような気がする。ダメな子でいてもいいような気がする。そういえば昔からしっかりしなさいと言われたわけでもないのに、しっかりしなきゃと思っていた。私がしっかりしないと世の中がダメになると思っていた。そんなことないのに。私がしっかりしなくても、世の中はうまくまわっていく。内股。弱々しく甘ったれた狡猾な精神の現れ。少女の有り様。私はついにそれを手に入れられなかった気がする。女は作られていくけれど、女の子は、少女は、ある時を逃してしまったらもうだめなのだ。私はついに少女になれなかった。