ほりみやのおもしろさ

先日エントリした「堀さんと宮村くん」ですが、なにがいったいそんなに面白かったのかというと、自分の体験できなかった高校生活を垣間見ることができたような気がしたからです。ほんの(!)10年くらい前のことなのに、もう大昔みたいな気がする高校生活ですけど、私が通っていたのは高専だったので、ふつうの高校生活とはちょっと違いました。堀さんや宮村くんが起こすいろいろは、まあデフォルメとかありますけど、すごくなんでもないことばかりで、でもそれがいちいち事件になってしまう感じとか、そういうところは同じ。だから、私がもしふつうの高校行ってたらこういう感じだったのかなぁって想像しながら読めたところが面白かったんです。
たとえば、恋人と一緒にいると寝不足になるとか、ごはんあんまり食べない(食べるの忘れる)とか、そういうごく些細なことがお話しになっていて、そういうことはとても些細なことなんですけど、でも当時の自分にしてみたらとても大きなできごとだったと思うわけです。そういう単純であまずっぱかった自分のことを思い出したりして、そういうことを忘れそうになってた自分に気がついたりして、なんかぐるぐるしていたころのことがいっぱい詰まっている気がして、面白かったんですよね。いやいまも十分ぐるぐるしていますけど。
と書いてて気づいたんですが、きっと学園もので言ったらもっと面白いものがあるはずだろうし、これがベストって言ってるのでもないんですけど、しかも私はあんまり漫画を読まないんですけど、ほりみやは久しぶりに面白いナーって思えたので、なんだか言葉を費やしてしまっています。なんか、ありますよね、波長があうときって。そういうものに沢山出会いたいなぁと思う今日この頃です。いろんなものがみたい。