旅と桜

百けん先生のお話を拝読していると、旅をしたくなってきます。しかし、旅にはお金がいります。私は百けん先生のような金借りの術を持っているわけではないので、おいそれとは出かけられません。
そうこうしているうちに、桜のつぼみが開き始め、すでに黄緑色のガクが表に出てきました。木蓮などは満開の様相です。遠くのあほうもいいけれど、同じあほうなら花見のほうがというわけで、今月は旅に出るのは諦めました。
とはいえ、桜を見るために旅をするというひとも身近にはあり、身近すぎるところでは両親は、函館あたりまで桜を見に出かけたという話しです。あるいは某暴れん坊氏は師と一緒に弘前まで桜を見るためだけに海を渡ったということもあり、桜はひとをあほうにするものなのかもしれないなとも思います。*1
桜の話をするたびに思い出す物語があって、確か中学生の頃の国語の教科書に載っていたお話しなのですが、桜をヒントに謎解きをするという筋でした。桜の開花時期と、写真に記された日付とを照らし合わせて、場所を割り出すのですが、アガサ・クリスティなど読んでいた私には、国語の教科書にしては面白いなぁと思った記憶があります。誰のなんという話だったかも忘れてしまいましたが、桜の思い出のひとつです。

*1:どうも、桜を見るためだけにドイツから来客のある由。これはなかなか。