ツール・ド・フランスのつづき

今回はサイクルスタイルのサイトをどうぞ:
http://www.cyclestyle.net/tourdefrance2008/
もう結果は出てますが、個人的なまとめと感想をメモっときます。


全体:
チームと選手がようやくわかってきた、ツール・ド・フランス観戦歴2年目のわたくしですが、今回はチームCSCの強さに圧倒された大会だったように思います。ちょっと、チームとしてのまとまりが他のところは段違いに見えました。個人個人、勝ちたいと思うことがあったんじゃないかと思いますが、しっかりチームのために仕事をしてくるところが驚きでした。来年は今年エース交代ならずのフランク・シュレクに期待してます(それより弟アンディが追い抜いてしまうのではないかという話もありますが)。がんばれー。


細かく:
個人タイムトライアルまで総合2位だったCSCフランク・シュレクは、やはり無理でした。最後、3分遅れで出発したチームメイトのカルロス・サストレに抜かれるという展開に…哀しすぎる。でも来年は今回の経験を生かして今度こそマイヨ・ジョーヌ狙って欲しいです。弟のアンディ・シュレクの方はマイヨ・ブラン死守、見事新人賞獲得。彼のセンスもすごかったです。山岳でチームメイトを引っ張り、アタックには逐一チェックに行き。それで最後まで体力を残して走りきっての新人賞。脅威の新人、という感じです。サストレのマイヨ・ジョーヌ、さらにチームでも一位となり、CSCは今回本当に目立っておりました。今後はCSCがスポンサーを離れ、サクソバンクのみでやっていくという話ですが、今年のチーム力を来年も見てみたいところです。
チームで目立ったところといえば、チーム・コロンビアが前半は良かったです。T-mobileというスポンサーを失い、今年始めはhigh-roadとして活動、ようやくスポンサーを見つけての参戦だったそうですが、マーク・カヴェンディッシュがとにかく強い。4回ステージを制するという活躍ぶり。彼は最後の最後でのスプリントがものすごくて、そこに持ち込まれてしまうと他の選手はどうしようもない、という感じでした。T-mobileのころはなんだかパッとしないチームだなーと思っていたのですが(ごめんなさい)、今後が楽しみになってきました。あ、ブルクハルトのステージ優勝もすごかったです。彼かっこいいなーと思ってホームページを見たら、何か彼が歌っていると思われる歌が流れてきました…これにはひいた…。
反対に、今回でスポンサーを失ってしまうゲロルシュタイナーは、ステファン・シューマッハの走りっぷりと、ベルンハルト・コールの山岳賞、総合3位が効いたらしく、新しいスポンサーが見つかったみたいです。よかったよかった。コールは個人TTスペシャリストのカデル・エヴァンスに迫る走り。山でも平地でも強いなんて、まさに無敵です。来年は優勝候補の一人に数えられることになるんでしょう。
あと、今年もドーピング違反者は出ているのですが、そのせいで大会全体が落ち込むということはなく、去年のラスムッセンのときとはかなり違うなという印象でした。ラスムッセン今頃なにをしているのでしょうか…。