煙か土か食い物

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

外科医の言う「死なないよ」はどうしてこうも説得力があるんだろうね。
うん、それでこの人の文体ってリズムなんだと思った。チャッチャッチャッチャって言葉がそれを喚起するのかもしれないけれども。ザーッとかドバーッとかって音が似合う小説なんて、初めて読んだ気がする。それでぐちゃぐちゃのどろんどろんになりながら、軽々と流れていってしまうのが、ぞくっとしつつも、心地良くあったり。