夢日記:予言殺人

asukakyoko2007-04-03

双子の幼い兄弟が、理科室で男性教師に手込めにされそうになっていて、二人は教師をメスで殺してしまう。二人の手元にはあらかじめ一冊の本があって、二人の犯行の動機や手法などがすべて書かれている。ただし、実際とは何点か異なる記述を含めて。*1
さて、二人は血まみれになりながら、黙っていても仕方ないので自首しよう、と決断する。折良く警察のパトカーが現れ、警察が学校に入ってくる。二人は手を繋いで警察の前に出て行き、手元にあった本を手渡す。
「僕たちのしたことは全部ここに書かれています」
「僕たちは本当に自分たちのしたことを忘れるといけないので、偽りが混ざっているかもしれないその本を読んでいません」
「僕たちはあななたたちが本を読んでいるあいだ、別の部屋で待つことにします」
と二人は現場を仕切ると、警察官の付き添いのもと音楽室で待機することになる。
ところが、音楽室へ向かう途中、錯乱した女性が現れて、二人は彼女に責め立てられたショックで自分たちの行ったことをすべて忘れてしまう。
それだけでなく、二人は自分が双子のうちのどちらなのかも同時に忘れてしまう。付き添いの警察官はそのことに気がついていない。二人は毛糸の帽子をかぶっていて、それを脱ぐと髪の色が少し違う。金髪と、銀髪。けれど、どちらがどちらであったのか、思い出せない。
本を読み終えた警察は、現場検証の後、片方を犯人として逮捕し、片方を釈放する。なぜならその本には片方が犯行に及んだと書かれていたし、現場検証の結果もそれを示していた。
だが、実際には二人とも手を下している。
ところが、二人ともそのことを忘れてしまっており、その他に目撃者はない。警察は二人が手渡した本と現場に残った痕跡から、片方が犯人であることを確信している。更に、本当は金髪は手を下しておらず、銀髪の犯行であるのだが、捕まったのは金髪である。なぜなら本にはそう書かれていたし、金髪ではないことを示す証拠が現場には残っていなかった。
結局、結果は誤りなのだが、その誤りを訂正しうる人物はそこには存在しない。夢を見ている私だけがそのことを知っているが、私は夢の中の登場人物ではない。

*1:なぜそのような本が存在するのかについてはわからない。双子があらかじめ小説仕立てに書いていたものかもしれないし、全然別の物語なのかもしれない。とにかく、そこにはあらゆる事柄が、実際の犯行とつじつまの合うように書かれていて、しかし、実際の犯行それ自体とは微妙に異なっている。