加清純子

http://be.asahi.com/20060311/W21/20060227TBEH0029A.html
http://be.asahi.com/20060311/W21/20060227TBEH0031A.html
http://www.manabook.jp/seigabook/seigabook_art02.htm


もうひとりの二階堂さん。思えばこういう、才能があり、けれどわずかに作為的な面影を残すひとたちが、私の周囲には沢山いたのだ。戦略的であることと、戦略的であるうちにどうしようもなく身に付いてしまった魅力と、擬態。彼らは人一倍勤勉で、努力家なので、それが生来のものと思いこむことがきっと最後までできなかったんじゃないかと思う(まったく逆かもしれない)。「自分はだませないのよ」あるいは、「わたしはからっぽ」。自意識という名のくびき。