何を読むか

何を読んでも、そのひとのものになってしまうひとがいて、それは嗜好の問題なのか、それとも「本が呼んでいる」のかわからないけれど、ともかくそのひとのリストはとても整っている。
同じリストを、たとえば私が読んだら、どうだろうと思ったのだけれど、そのリストはきっと私からは浮いてしまって、ぶかぶかの洋服を着るように、居心地わるいに決まっている。
モノを見ていたのではだめだ。それは、方法の問題なのだから。ぶかぶかの洋服をどうやってぴったりにするか。むしろ、問題はそこにしかない。