追加

どうしようもなく影響を受けたサイトをもうひとつ忘れていた。それは「.♭」というサイトで、やはり男のひとが書いていた。ある時の転職をさかいに、閉鎖してしまって、そのとき、私は連絡のメールを出さなかった。何か、別に出さなくても良いという気がしていた。すでにそれまでに二度見失って、二度見つけたから。きっと、私はまた彼を見つけるのだろう。半分願いのようなもの。そしてそれは、彼自身ではなく、彼のような、彼であるところのものを。それが彼というひとの書き方だったし、だから、私もそれにならおうと思ったのだった。二階堂さんとは、とても違うのに(おそらく彼は葛藤したりはしないだろう)、そういう諦めたようなところだけそっくりだとおもう。