東大寺お水取り

東大寺の「お水取り」というと12日しかやってないように思いがちですけど、「お松明」という行は1日から14日まで毎日行われるというので、行ってきました(12日はお松明のあとにお水取りが行われるので、12日がクライマックスということのようです)。ちなみに「お松明」も「お水取り」も、「修二会」という行の一環。


ようは巨大な箒を燃やして、その火の粉を二月堂の上からまき散らすのですけれども、夜のお堂が松明の炎と火の粉でオレンジ色に浮かび上がる姿はなかなか壮観でした。人がものすごくて、遠くの方からしか観られなかったのだけど、欄干の上をぐるぐる回転しながら走り抜ける松明は、まるで火の玉でした。炎の揺らぎってあやしげで、生き物っぽく、思わず引き込まれる魅力があります(カルシファーも炎の悪魔だった、そういえば)。


今回は僧が松明を一本ずつ持ってあがり、走ったり、はらったりしていましたが、これが11本ならぶ12日となったらどれほど壮麗だろうと思います。
そういえば二月堂は木造だったよな、と思い出したらちょっとぞっとしたのですが、やはり燃えてしまったこともあるようです。というか、燃え移らないのが不思議なくらいの大きな松明でした。


もしこれから行かれる方がいらっしゃいましたら、ぜひとも、6時半までには二月堂前に行かれることをお勧めします(お松明は7時からです)。週末などは激混みですので、できれば平日の方が。
12日は許可を貰ったひと以外は立ち止まってみることはできないそうですから、11本の松明が欄干に並ぶ様が観たいという方はそれも覚悟の上で行かれたほうが良いかもしれません。人が多すぎて、行っても観られなかったという人もいるらしいので。


あと、奈良は意外と遠かったです。大阪からだと一時間弱。JRか近鉄奈良から東大寺の南大門までバスで5分、境内入って二月堂までさらに歩いて10分弱。余裕を持っておでかけください。


東大寺 >> http://www.todaiji.or.jp/
お水取り案内 >> http://www.kasugano.com/kankou/omizutori/index.html