「ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)」

ディカプリオさんの過去の残念賞を振り返る。


ウルフ・オブ・ウォールストリート [Blu-ray]

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気持ちいいくらいの拝金主義万歳!ただこれではアカデミー賞は難しかっただろうなぁ、と。だらだらと長かった。面白い場面もいっぱいあったのですが、全体でみると長かった。
実在の、ジョーダン・ベルフォート氏の半生を描いた作品です。で、これはやりすぎだしさすがにフィクションだろうと思ってみてた部分も事実だったのは驚きました。典型的な成り上がりで、詐欺まがいというか詐欺で大もうけして、それで監獄送りになって、でもまた大もうけして、みたいな話。
個人的に一番気に入っている場面は、レモンが効きすぎて酩酊状態のレオさんがガルウィングのスポーツカーへ乗り込むまでのシーン。その後のけんかシーンに至っては町山さんをして「史上最低のけんかシーン」と言わしめたというレオさんの泥酔演技が光っています。あのシーンを嫌がらせかと思うほどしつこく撮った監督の奔放さが気に入りました。
ああいう、すごくわかりやすく悪い人、憎まれ役を引き受けちゃう人ってもうあんまりいないんじゃないかと思いつつ、あそこまでわかりやすくお金大好きだと、逆に爽やかささえ感じる。時間のたっぷりあるときにマティーニでも飲みながらどうぞ。