眠さと疲れ

ようやく思い出したのだが、社会人することでもっとも大変なのは、帰宅後の睡魔とどう戦うかという点だった。特にそれは、仕事以外のことを自宅でしようと思い立った場合に顕著に影響を与える。そしてその別のことが、重要であればあるほどイライラが募り、ついには生活を支えることはないであろうその別のことが中断に追い込まれる憂き目をみる。
何かを新しく始めるには、エネルギーが必要だ。何も考えずに仕事にだけ精を出しているうちはわからないが、それは想像以上に大変なことで、大学にいたときにわたしは、そのエネルギーを惜しげもなくぼんやりすごすことに費していた。もったいないような気もするが、そのときのわたしにはそれが精一杯の生きる努力だったようだ。
毎日少しずつの積み重ね、小さな頃は簡単にできたのに、それが本当に難しくなってしまったことに、今日ほんのすこし絶望した。