唇のかたち

結局のところ、高野豆腐は二日でなくなっていたわけですが、その後何を食べていたのかというと、カボチャのトマト煮です。この「えっなにそれ」と人々をびっくりさせてきた組み合わせは、ここで力強く宣言致しますが、おいしいです!(力強さ)かぼちゃの甘さとトマトの酸味が引き立て合って何とも言えないおいしさですので、よかったら試してみてください。私の場合、トマト缶で煮るときに、一緒に醤油とみりんを入れます。カボチャの甘さが足りないときは、砂糖も足します。少し甘めに作るのがコツ。
それで今日のタイトルと全然関係ないやんけと思った方はお待たせしました。本日のテーマは唇のかたちです。今回就いたお仕事がバリバリの接客系ということもあり、日々すっぴんで過ごしていたこのわたくしめもお化粧をせねばならなくなりました。まず、下地、ファンデーションをしっかりつけ、眉毛を描きます。眉毛なんて地毛で十分じゃんと思っていたのですが、あまかったです。漫画みたいな眉毛を描きます。次に、アイメイクは比較的ゆるいのですが、唇。制服がピンクということもあり、かなり濃いピンク系の口紅を塗らなくてはなりません。これをすべて完璧にこなすと、ぎゃーこわいよー。このひとこわいよー。というできあがりになります。でも、不思議なことに制服を着るとけっこうしっくりくるんですよねぇ。制服って、非日常さを助長していると思いました。
あ、それで話が脱線しとるやんけと思った方は大変失礼しました。ここからが本題です。慣れない口紅を塗るうちに気がついたのですが、私はけっこう、自分の唇のかたちが好きかも知れない。あ、すみません、あやまりますので逃げないでください。自分の体の部位で好きなところはひとつもありませんが、唇はけっこう好きかも知れないなと思ったのですよ。(だからナルシシストではないと言いたい)口紅を塗らないと唇のかたちってけっこうあいまいで、くちのまわりについているくらいの認識だったのですが、口紅を塗るとくっきり浮かび上がります。唇自体が。それでしっかり口紅を塗ったときの自分の唇のかたちをようやく認識したわけですが、けっこう、シャキッとしていていいんですよねぇ。あ、ごめんなさい、もう少しで終わりますので怒らないでください。唇のかたちって、わたしはぷっくりしている方が美しいと思ってこれまできており、だからスカーレット・ヨハンソンの唇とか「うおー」となってぜひともかみつきたい気分になります。翻って私の唇はうすっぺらく、酷薄な印象を与える美しくないかたちだと断定しておったわけです。が、いざ口紅をしっかり塗ってみると、案外悪くないかも知れないと思いました。唇フェチの人がいたら、ぜひ判定していただきたいところです。おわり。