わからないことだらけ

asukakyoko2008-10-31

この歳にして思うのは、両親はよくわからないまま私を産んだのだろうということです。父は比較的信念のはっきりした人だったけれども、それでも自分が子どもをもつということまでは予測しきれなかったに違いないのです。そして、彼の当時考えていたことを聞いても、やはり今の私が聞いても「若いなあ」と思うような内容で、だとすれば尚更、今の私が考えている以上に、わけのわからない状況で生まれたのが私だったのだろうと思うわけです。
わけがわかって未来を決めることができる人というのが、どれくらいいるのだろうと最近思います。いない、とは言わない。でも、多いとも思えない。そして私自身は、わけがわかりません。いったい未来に自分をどうしたいかなど、どうやって決めればいいのか。少なくとも決して優秀でない私には、それはどうしたって、未熟な未来予想にすぎず、わかっている人にとって、「うふふ、まだまだわかってないね」というものに過ぎない。だとすれば、仮初めにも決められた未来図を手に、うろうろとこの先歩いていくことは、やはり、決定されてなどいない場所を彷徨うことと大差ないのだと思うのです。とはいえ、仮初めの地図も持たずに歩けるほど、私は無知でもなくなってしまいました。とすれば、納得できる落としどころを探すことにしか、今の私は未来の決定要因を見いだすことはできないようです。未来はわからないことだらけだとしても、踏み出す方向を決めたときから私はもう、元に戻ることはできない地点へとやってきてしまったと、まあ、そんなところです。
あ、別に子どもができたとかいう話しではありません。