カレル・チャペック『ロボット』

ロボット (岩波文庫)

ロボット (岩波文庫)

過剰なものにこそ人間性は宿るという話。なんでロボットが反乱し出すのかが私にはよくわからないのだが、完全な人間というのはほとんど語義矛盾でしかないということは感じ取れた。アルクビストの最後の独白に心打たれるのは、人間の始まりを知りたいという欲求のせいなのかもしれない。