わらいとさけび

笑いって発作ににている。いや、むしろ発作そのものだ。予定調和ではない笑い声を聞いたときの、どきっとする感じは、ところかまわず現れる発作(かんしゃくや、怒鳴り声、大声、さけび)に対する感情にそっくりだし、何より、自分が笑うことを考えるとき、笑うべき場面ではないとされるときにも突然、抑えきれないほどの勢いをもってやってくる。それを出してしまわないことには収まらないのだ。日常の裂け目、理解不能な一瞬。