似てる

ミース・ファン・デル・ローエホルヘ・ルイス・ボルヘス
かつては男前であっただろう面影を残しつつ、垂れ目でブルドッグみたいなところが。


それからもう、便利な道具を何かの真理のように見誤って追いかけたり、あるいはそれを追求したりすること自体にうんざりなのだ。理論を作ることも必要かもしれないが、私はむしろ網の目を解きほぐすことの方が好きだ。それは体系であり、構造であり、しかししかるべき時期にしかるべきものが見つかることによってのみ、知られる何かなのである。それが蒐集家であったり、歴史家であったり、哲学者であったりしてほしいという、ただその願望から生まれた幻想なのだとしても。だから私には心も、世界も、ただあるものなのであって、それが探求されるべきなのだとすれば、誰がどのように見いだしてきたかということのみが重要なのだ。そこに私が何かを付け加えることをしたいというよりもむしろ、私はそれらの中に私を位置づけてみたいというだけなのだ。それ以外のことをなす人をけなしたいのではない。私にとってはそれだけが重要だということだ。ある種の、開き直り。