年末年始の映画
自宅にテレビを置いていないので、紅白のしょこたんを見ることもできず、かといってテレビがあったら見るかと言われると見ない気もするので結果的には問題ないと思うのですが、今年は派手なことをする予定もないフツーの年末年始だったので、珍しく年賀状を書いたり、大量のレンタルDVDを見たりしたのでした。
何を見たかと言うと、以下のような感じです。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/08/03
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- アーティスト: ジュリアン・ノット
- 出版社/メーカー: SME・ビジュアルワークス
- 発売日: 2000/11/01
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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/08/11
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- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2001/03/29
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- 出版社/メーカー: J.V.D.
- 発売日: 2006/05/03
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- 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/11/02
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ストローブ=ユイレ コレクション 2 (階級関係) カフカ「アメリカ」より [DVD]
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2005/03/26
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ときどき無性にゾンビ・グロ・スプラッター映画が観たくなるんで、まずそれっぽいのを借りてみました。ホラー映画はもっとも苦手なジャンルなのですが、グロやスプラッターは怖がらず見られます。実体があるからでしょうか。リングとか呪い系は本当に苦手です。
●「食人伝説」はいくつかあるうちの一作なんですが、ボンドガールがヘアヌード、っていうのがウリで、でもそのヘアヌードシーンは一瞬で、しかもさっぱりエロくないという代物です。肝心の食人がさっぱり出てこなくて、2/3は熱帯雨林でさまよう都会人、という感じでした。ザ・B級。
●「死霊のはらわた」は名作ということで勢いで借りました。サム・ライミだったんですねぇ。知らなかった。随所にヒッチコック的な仕掛けが見られ、面白かったです。しかしスプラッターの元祖という割には、スプラッターのシーンが最新のクレイアニメーションになってしまっていました。悪霊の「ジョーイナース(join us)」という呼び声が身近な人との流行語になったのはここだけの秘密です。ちなみに身近な人は死んでいく死霊の視点から撮影されたシーンが気に入っているそうです。
●「さくらん」は劇場で見られなかったので。とっても花魁映画で良かったです。最後はお花畑であははは〜っていう展開になっていたのが斬新でした。
●「バベル」は菊地凛子が見たくて借りました。凛子さんはブラピとかと「ファミリー」だと言っていたんですが、映画の中ではさっぱり共演するシーンがないんですね。知らなかった。みんなちょっとずつ救われる、でも全体的に不幸、っていう、さじ加減の絶妙な映画でした。
●「ウォレスとグルミット」は、最初にペンギンのを見たくて借りたんですが、予想以上に面白く、さらに最初期のと最新のとを借りて見比べるという展開になりました。しかし、ペンギンの逃走・追跡シーンは非常に見事です。あれがすべて部屋の中で起こっているというスケールのコンパクトさもたまりません。最新作の野菜畑は、ドリームワークスと一緒にやっているので、CGが入ってきていて、ちょっとクレイアニメの素朴さがなくなってしまっていたのが残念でした。いや、CGだって大変なんでしょうが。やっぱりクレイアニメに比べると出来ることが多いですし。
●「階級関係」はカフカの未完の原作を、ストローブ&ユイレが映画化したものです。何の山も何の谷もなく、ただどんどん他人の意見で行き先が決められていくだけで、自分ではどうすることもできないという、カフカにありがちな不条理さが見事に出ていて、見たあとにとても落ち込む映画でした。あちこちに奈落が口を開けていて、ややもするとそこに吸い込まれてしまうんじゃないかという、ひやひや感があるのに、画面はのんびりとロングで撮られていたりして、何というか、非常に、やきもきしました。
それにしても、グロとかスプラッター映画って、手法が面白すぎてつい爆笑してしまうんですが。本当に笑えるんですって。そうそう、「死霊のはらわた」は前半部分に、今日「触手」というジャンルで知られるものの原型が見られます。好きな人は楽しいかもしれません。