ちらばり

意識が私のものじゃないみたいな気がする。意識を持っているのが私の身体ではなくて、世界全体であるかのような気がする。こんなイメージ。朝目が覚めるときに、分散していた何か細かな粒子のようなものが私の身体に凝縮して、唐突に意識を構成する。それらはどうにかして一つになっているのだが、強い感情や、衝撃が、容易にそれらをばらばらにする。私は意識を失う。私、であることをやめる。するとその時ソレは、世界である。
あ、「私はバラの花である」ってそういうことか。