かく

ものを書くと自分がからっぽなんだなぁということがよくわかる。書くべき言葉や書くべき事柄があるのかどうか、どんどん疑わしくなっていく。でも、それは良いことなんだろうと思う。私とはそのようなものなのだ。私の記憶は、なんだかすべて外部にあるような気すらする。人に対して自分のことをよく話すのも、誰かが覚えていてくれないと自分では覚えていられないからなのかもしれない。材料を仕入れても、正常に動くのは二日くらいまで。あとは燃料切れで止まってしまう。だから二日を超えることはあんまりうまく考えられない。これは比喩ではなく、事実なのだから困ってしまう。まるですぐに水が切れる加湿器だ。リセット、リセット。