ちょうリアルな夢

明け方、とんでもなくリアルな夢をみてあまりにただごとではない気がしてメモったのが今見るとちょっと最終兵器彼女っぽくて面白いので公開してみるコーナー(長い)。
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世界の終わり、四月の戦争、寒い朝、雪の降りしきる、夜空、あるいは朝早く。
たくさんの防寒着と妹とともに、私は戦争へ行く。
「私たちは、絶望の中を、何度も何度も越えていく」


「もう二度と会えないかもしれないけど」
「そうか、戦争に行くってそういうことなんだよね」
笑う母と抱き合う。
「お母さん、生んでくれてありがとう」
「さすが私の娘、いいこと言うわ」
「じゃあ」
「うん、じゃあ」
手をふる笑顔の母。
「いってきます」


真冬のように雪が積もる中、父がトラックを出す。
私は戦争へ行く。たぶんもう二度と帰ってこられない戦争へ。必ず死ぬだろうところへ。
それでも、私たちは、絶望の中でも、くり返し、何度も、何度も、それを越えていく。
オレンジ色の電灯の下、テレビで徴兵のニュースが映される中、玄関先で手を振る母は笑っていた。私たちはそうして別れていく。そうして生まれて、そうして死んでいく。何度も、何度も、繰り返し。


***
その後、奇妙に人恋しくなり母上に電話した。母上は何のお変わりもなかったが、実家のモデムが昇天したのだそうで、今後の身の振りようを相談された。ああ、逝ったのが父や母でなくてほんとによかったと、神秘主義者顔負けに思ったのであった。
ていうか冷静な文字になると恥ずかしさがアップしていやです。筆跡の叙情性とか考えてしまう。