最終兵器彼女

最終兵器彼女 (1)


産道、胎児、生成と消滅。マリア、アダム、イヴ。何重にも入れ子になった世界。それに重なり合う「恋していく」二人。「ちせ」という世界。
最後の、「ちせ」のリアリティ、描写の仕方がすごい。もしかして、何かへのオマージュなのかとも思うけど。ぼんやり浮かぶ文字を「ちせ」だと抱きしめるシュウジの態度はめちゃくちゃで、荒唐無稽なのに、そこにリアルを感じるのはどうしてなんだろう。

ごめんね…あたしこれしか残ってないの。
もう、あたしの中に。ごめんね…
高橋しん最終兵器彼女 7』)

あれ、もしかしたらシュウジも?…と思ったけど、さすがにそれはないわ。