courrier japon

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2005年 12/1号
編集長のブログ:http://blog.moura.jp/courrier_koga/


手軽に世界中のニュースが手に入る雑誌とかあればいいのにと思っていたら、できてしまった。それで早速買ってみたのだが。うーん。無難すぎる。隔週で発売なのだが、これは隔週の内容ではないだろ、と思ってしまった。雑誌のことよく知らないのに。いや、面白いのだけれど、何か、内容が散漫としすぎているというか、いやそれはコンセプトだから仕方ないじゃんと言われたらそれまでなのだが、極めて微妙だ。これで、週刊誌ならまだ納得もいくのだが。面白かったら年間購読してもいいかなと思っていたのだが、ちょっと見送り。あと2、3号買ってみたら様子が分かるかも知れない。


と書いたあとでもう一度読み直してみたのだけれど、どうも問題は中身とか量ではなく、素材のリアルさのような気がしてきた。フランスの本誌読者がエグゼクティブであることを考えると、こうワインに縁のないような貧乏学生が読む雑誌ではないのかもしれない。確かに新鮮なニュースばかりなのだろうが、イマイチ知りたいと思うことが載ってないのだ。


この雑誌と類似の印象を持つ雑誌はなんだろうと考えてみたのだが、どうもJALの機内誌がぴったりだ。思えば貧乏学生がJALなんぞに乗ってるというのは昔は考えられなかったわけで、従って機内誌の内容も高級リゾートに行きましたとか、ちょっと”高尚”な感じの文化的記述、グルメとか演劇とか文学とかなんかそういうのを演出している。で、学生なんぞがそういうのを読むとまったく「?」なわけで、今回クーリエに感じた「うーん」もそれと同様であるように思う。


(あ、でもどうなんだろう。貧乏学生とか書いちゃったけど、今の学生さんはお金あるのかな。お金がないのは私だけだろうか。よくわからない。そういうちょっとハイクラスなところに背伸びしてみたい、つーかむしろもともとハイクラスなソサイエティに所属してます、的な人は結構いるのかもしれない。お嬢様とかおぼっちゃまとか。)


だから、クーリエは、ちょっと忙しいビジネスマンとかが、最近世界ではこんなことあるみたいですね、ってネタ帳に使う雑誌なのだと思いました。貧乏学生にネタはいらんのだよ。そんなスカスカの情報貰うくらいなら、ネット徘徊しますよ。それでももっと重量感のあるパンチのきいた内容にならないかなーと妄想しつつ次回に期待してみます。とかなんとかえらそうに言ってみた。


ついでになんか思ったのだが、重量感と速さを両立した雑誌って何かないのだろうか。まぁ紙だから必然的に物理的にも重くなるのだが、そういうのはやっぱ新聞よめということになってしまうのかな。あったら買うのになぁ。