世界の色を知っている。彼方が、青白く光って、ゆっくりと、夜が押し退けられてゆくときの、世界の色を。 自由にならない呼吸不全を抱えながら、眠れないまま、涙目の向こう側に見る朝は、硬質で、清廉で、幻想的で、力強くて、けれど、魔法が解けていくよう…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。