てんてん

驚いた、というのが一番正直なところ。次にくるのは、やはり寂しいという気持ち。
関西のお知り合いが日本を離れ海外勤務になるそうだ。関西に戻ればいつでも会えると思っていたけれど、実際のところは、みなそれぞれの生活をもちそれぞれの人生を歩いているというわけである。そう思うと、昨年の数カ月がまるで夢のようにも思える。あの数カ月に、あそこに集まっていた人々に出会えたということは、まことに奇遇な縁だったのだとしみじみ思うのだ。ばらばらな線を描くそれぞれの人生が、ある瞬間に交わり、そこに居合わせたということ。この奇跡みたいな瞬間の連続で、私たちの一生は成り立っていく。けれど、それなら私は行ってしまうことを嘆くより、また会えることの喜びを期待しよう。
どうぞ、彼の地でもお元気で。またいつか、お会いしましょう。