ツアー・オペレーター:知られざるツール・ド・フランス

九条のシネヌーヴォにて。想像していたより面白かったです!ドキュメンタリーなので、どうせツギハギしただけのつまらなーい映像なのだろうと思っていたのですが、そうじゃなかった。確かにツール・ド・フランスをよく知らないひとには不親切なところとかあるのですが、それを補ってあまりある、舞台裏のどたばたが単に記録以上の面白みをもって演出されていました。全体的にコミカルな印象。とくに面白かったのは、雨の日のレースで、みんなジャージをくれ、レインコートをくれ、と次々サポートカーに無線をとばすので、サポートカーの中では選手それぞれの用具を探すのにてんてこまいになってしまい、結局渡せなかったり、渡そうとしたら違う選手のだったり、渡しても返されたりとかしており、そのあまりの場当たりな雰囲気にむしろびっくりしたくらいです。もっと緻密に準備されているのかと思った。
衝撃的だったのは、中盤の山岳ステージで、脚がまったく動かなくなりリタイアする選手が映し出されていたこと。普段は調子よく登っていく選手ばかり報道されるので、ああやって、歩くことすらできない状態になってしまう人がいるなんてぜんぜん知らなかった。いかに過酷な仕事なのかということがよくわかったエピソードでした。
ツアー・オペレーターはコフィディスに焦点を当てていたのですが、CSCを中心に作られたドキュメンタリーもあるらしく、こんど機会があったらそれも見てみたいです。
シネヌーヴォのツール・ド・フランス特集は9/26までやってます。