auの買い換えセレクトがダメダメ

まぁ、auがダメなのはうすうす勘づいてはいたんですけど、今回のauの買い換えセレクトは案の定全然ダメですね。
買い換えセレクト:
https://www.kousokubus.net/PC/BPMB103_01.aspx?key=05070096516
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/1004/besshi.html


もともと、なんでこういう話が出てきたのかっていうと。
1:販売奨励金分を携帯電話会社が通話料や料金プランに上乗せしている
2:電話本体は安いが、携帯電話の通話料は非常に高い
3:買い換えが頻繁なユーザーは本体が安い分得だが、そう頻繁でないユーザーは、料金プランに上乗せされた奨励金補填分の金額を損してることになる。
で、通話料や料金プランが同じというのは不公平だ、ということで、そんなら長いこと使ってる人は通話料を安く、しょっちゅう買い換える人は本体の方を安くできるのがよろしいと。それで出てきたのが買い換えセレクトなわけです。
ところが、この買い換えセレクトが適用されるのは、今後携帯を買い換える、新規もしくは機種変更のユーザーのみ。これまで使ってきて、今後もしばらく使い続ける予定のユーザーは、現行の料金制度のままです。
これの何が問題かっていうと、現行の長期間ユーザーは何の得にもならないってこと。
たとえば現在4年以上使ってるようなユーザーは、買い換えてシンプルコースに乗り換えるしかないけど、その場合は本体料金がかかってしまう。本体ってたぶん1万とか2万とかする。ホントにお金のないユーザーは一万出して買い換えるのが難しいから、仕方なしに現行の料金制度で我慢するしかない、ってことになりかねない。
ここはやっぱり、現行で4年くらい同じ機種を使い続けているユーザーも、安い料金プランを選べるようにするべきなんじゃないのか、って思うわけです。ま、そんなことしてもauは儲からんからやらないだろうけどさ。
それともう一つ微妙なのは、買い換えプランの、不公平感。フルサポートコースとシンプルコースでは、あからさまにサービスの質に差があるわけで、それって何かおかしくない?って思うんですけど。
だって、普通に考えて、
フルサポートコース→奨励金上乗せ→奨励金回収のため高めの料金プラン
シンプルコース→奨励金ナシ→奨励金回収不要のため低めの料金プラン
でいいはず。
なのに、auが打ち出してるフルサポートコースっていうのが、ホントにフルにサポートしちゃうぞっていうコースで、シンプルコースっていうのが、ホントに何もサポートしませんっていうコースになってる。これはおかしい。auという会社にお金を払って携帯電話を使うんだから、どちらも同じようにサポートを受けられることが原則のはず。なのに、この選択肢では、あからさまにフルサポートコースを選んだ方が得ですよ、って言ってるようにしか見えない。はぁ?です。
しかもシンプルコースの最安プラン、基本料金こそ1050円だけど、通話料、15.75円/30秒って、現行のWINプランSの終日16.8円/30秒とほとんど変わらねぇ!おい!
他の会社がどうなってるのかはまだ調べてないけど、auの料金体系改革は、なんつーか、結局何も改革してないんじゃねいのー、という感じでした。はぁ。